2008/04/05
「テロリストのパラソル」
![]() | テロリストのパラソル (講談社文庫) (1998/07) 藤原 伊織 商品詳細を見る |
だいぶ前にオススメされて買ったものの積読本と化していた1冊。ようやく読むことができました。ちなみに私が買ったのは講談社文庫版ですが、2007年には「テロリストのパラソル 」角川からも発売されているようです。
さて、この物語。ミステリーではありますが、恋愛小説めいてもいます。届かない愛が屈折すると、大概悲しい結末を生んでしまうものですが、このお話の犯人もまさに、その運命を免れることはできませんでした。
と、いかにもカッコよさげな話ですが、とりあえず主人公は、アル中のバーテン。実は頭が良くキレ者で、行動力もあったりするというベタな奴で好感が持てます(笑)
ヒロインも、周りの人物もなかなかキャラが立っていて、映画にしたら面白いかと。
文章の作りは、上手いなぁと思わされます。ひとつひとつの文章がとても綺麗です。
また、10年以上前の作品にも関わらず、ネットで新聞記事を検索するシーンが出て来るんですよ。今はパソコンもネットも当たり前の時代ですが、1998年辺りはそうでもなかったような気がします。時代の最先端を描いている辺り、(私は今まで、小説家=世事に疎いというイメージを持っていたのですが)流石と言わざるを得ません。
少し残念だったのが、犯人がわかりやすい点。
これはアイツしかいない!! と、途中でわかってしまうのが残念でした。かといって、突然知らない人物に出て来られても困るので、これはこれで良いのかもしれませんねー。
